こんな俺は、よくよく考えるとIT関係の末端にチョコンと鎮座ましましていたりする。鎮座ましましているにも関わらず「情報技術の発達はヒトをダメにする、外出て遊べや(俺は寝るけど)」と内心思っていたりした。
そもそも納得できないのが、こんだけIT化が進んで楽になったはずなのに、なんで俺たちは週に五日働かなくちゃいけないんだ?ということ。
が、最近、どうにもダメだ。助手席ナビにも頼ってるし、今日は仕事でポカやらかしてお客さんの家を探し当てるのに「EZナビウォーク」大活躍だったし。ダブル定額入ってなかったらパケ代100万超えてるっつーの。
で、案の定ソフトバンクが値下げ爆発で競争激化の
MNP(モバイルナンバーポータビリティー)、それに伴う
FMC(固定回線+携帯の融合)と来年以降実現化されるであろう
PLC(高速電力線通信)。
残念ながら、そろそろ電話回線の代わりに光ファイバー、という時代であることを認識しなくちゃならん。そして、テクノロジーが発達しても俺たちは遊んで暮らすことはできない、と知りつつも、テクノロジーの便利さにその場その場で身を委ねるであろう自分を、容認することに、今日決めた。

要するに、いつまでもおこちゃまじゃいられないってこった。そう、マイケル・コルレオーネが国を無邪気に愛する笑顔の大学生でいられなかったようにな!
と強引に話を「
ゴッドファーザー」に戻す。
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一週間に3回見た。

偉大なマフィア

圧倒的な雰囲気!
ゴッドファーザー PART Iは父であるビト・コルレオーネの重厚な存在感をマイケルが受け継ぐまで。アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネさんが時代の変化に対応しながらファミリーを守るため、組織を、そしてそれ以上に自らを冷酷に律する男になるまでの物語だ。
姉の夫であるカルロの暗殺とその真偽を尋ねる最愛の妻に「殺してないよ」と嘘をつく=
帰れない二人、なシーンが悲しすぎるスキル・・・のだが、なぜだか涙が流れない。俺の涙腺蛇口がオープンしない理由は・・・アポロニアだよ、アポロニア!おい、マイケル、アポロニアのこと思い出せ!
復讐のためにマフィアへの道を選択したマイケル、恋人とも別れ逃亡したイタリアで・・・アポロニアに一目惚れ→結婚→アポロニア、身代わりに爆死→帰国→なんの説明もなく元カノとよりを戻し結婚、という経緯が、ね。
アポロニアの件といい、身内に対する冷酷すぎるスキルな制裁といい、見ている方は「あー、原作ではここに深い掘り下げがあって、それが映画化でカットされ、また上映に当たってフィルムがカットされたんだろうなぁ」と自分を納得させなければいけない部分が結構ある。
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親子の組織、一族の組織。

言葉では語りきれない名作

ロバート・デニーロとアル・パチーノの名演
逆に親切だなぁ、と思ったのは
PART IIの構成。
親父であるビトがマフィアのボスとして成り上がっていく物語と、息子であるマイケルがマフィアのボスとして栄華を極めながら孤独を深めていく物語が交互に続くのだが、セピアがかった父の時代とフレッシュな映像の息子の時代を交互に見比べることで、この映画の美術や撮影といったスタッフの凄さが骨身に染み渡る。
そして時代が入れ替わるファーストカットごとに、コッポラは時代性を感じさせるなにかを画面に入れている。特に多いのが乗りモノ系。汽車や車といった時代によってシェイプを大きく変える乗り物を入れることにより、一目で「はい、ここでビト(マイケル)の物語に移行しましたよー」と教えてくれているのだ。
で、まぁ俺は
PART IIの方が映画として好きなんであるが、それはファミリーを守るために家族を壊していくマイケルの苦悩の中に入れ込まれるあの、古き良き日のビトの誕生日パーティーのせい。
1941年12月8日のこのパーティー、兄貴肌のソニーは上機嫌で街で拾ってきた優男カルロを妹コニーに紹介してやり、戦争を仕掛けた日本の悪口を言う。「石油を止めるからさ」と冷静に答えたトムにカッとなった後、口を挟んだ末弟マイケルに「軍隊にでも入るつもりか?」と冗談を言ったつもりが、実際マイケルは素直な愛国心から入隊志願をしていた。その瞬間、ブチ切れるソニーと落ち着いた口調でマイケルを諭すトムと、空気を読まずに「偉いと思うよ」と握手を求め「黙ってろ!」とソニーに手をはたかれるダメ次男フレド。
カルロはその後、ソニーを敵対組織に売り、ソニーはその家族への愛情と激情する性格のため、まんまと蜂の巣になる。カルロはその後、心を入れ替え組織に忠実になるが、数年後マイケルによって粛清され、その妻であるコニーは長い間、自暴自棄になり、ただマイケルを憎むことになる。そしてやっと二人が和解すると、マイケルは今度、実の兄であるフレドを殺すのだ。
PART IIにおけるフレドの裏切りは、劇場映画という限定された時間(200分あるんだけどさ)の中では、なにもそこまで・・・という程度のものだ。そもそもマイケルに対してのコンプレックスこそ吐露しているものの、裏切りの意志が明白にあったかどうかは不明だし、マイケルは自らの危機察知能力ですべてのトラブルを回避し、すべてが平穏になってからフレドを粛清したのだ。
で、またフレドがいいんだよ、ホンットに人の良さそうな顔で、マイケルに許されたと信じ込んだまま、湖のボートでお祈りを捧げながら・・・・。
フレドとアンソニー(マイケルの長男)との交流と、その後に続くフレドの粛清シーンは、映画史に残る名場面だ。
そしてこんな俺は、フレドの死と、前述のパーティーを見届けて、
ゴッドファーザー PART IIがフレドの映画であり、それと同じように
ゴッドファーザー PART Iはソニーの映画であると気付いたわけさ。
2のフレドほどではないが、よく見ると1におけるソニーのキャラクターは、ほんっとによくできてる。殺される原因も、暗殺されるに至る直接の罠も、妹思いでカッとなりやすい性格だからそうなった、だし、マイケルが父を撃ったタッタリアへの復讐役に名乗りを挙げたときも、0.1秒前まで自分がブチ切れまくってトムに諭されてたくせに、兄貴ぶってマイケルに「気持ちは分かるけど冷静になれよ」とか言ってるのだ。
キュート!
ホント、男が惚れる不器用な男って感じ。
そして、父の腹心でマイケルにとっては叔父のような存在でありながら、裏切りを働き、マイケルに粛清される老マフィアたちの人間味。
寂しそうな顔で長身を屈め、殺されるために車に乗り込むテッシオの後ろ姿。
さりげなく自害を薦めるトムに負けないくらいさりげなく、まるで世間話のようにそれを受け入れるフランクの責任感。
こういった脇役たちの名演に囲まれると、主人公であるマイケルだけが非常につまらない人間に見え、マイケルの孤独だけがどうしようもなく現実味のあるものとして迫ってくる、という、見る側の心理を見透かしたような作り。
しかも2における若きビトを演じるロバート・デ・ニーロのかっこよさね。あまりにも完璧すぎて、ビト・コルレオーネじゃなくて演者デ・ニーロが目立っちゃってんじゃん、ってくらい。年齢を追うごとに演技のみならず外見まで完璧に変えていき、1で老ビトを演じたマーロン・ブランドの口調は、老いのためではなく生来の口調として完全コピー。
でも、それだけ完璧なデ・ニーロの青年verより、子役が演じる子供時代のビトの歌声が一番ココロに残る、という・・・。
ダイジェストっぽさは気になるけど、やっぱ名作だわ、コレ。で、携帯のメールのお陰で本来なら切れてる人間関係を持続できてることに気付いた俺は、ITテクノロジーに乗りながらソニーみたいなアツさとフレドみたいな優しさを持って生きようかな、と。
ビクターエンターテインメント/CIC・ビクタービデオ (2001/11/22)
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惜しい!

文句なしの大傑作!

my best
ま、ソニーもフレドも撃ち殺されるんだけどね。